100人に1人いる「てんかん」。
突然倒れてしまう…というだけの認識の人も多いと思います。
ここでは理解を深めてもらうと同時に、私がてんかんで、これだけは知ってもらいたいなぁ…と思うポイントを紹介します。
もくじ
てんかんの特徴
脳の病気で、簡単に言うと『突然、手足をガクガク震わせて倒れて意識を失う病気』です。
本人は意識がないので、発作中何が起きているのか分かりません。しばらくすると、発作はおさまり、目を覚ましますが頭痛がしたり吐いたりと意識が朦朧としています。
- 発作時は、体が強張る。歯を食いしばっている状態。
- 倒れた時に、口からヨダレや泡みたいなものが出る。
- 会話中などに突然動作が停止して、その間の記憶がない。
- 急に力が入らなくなる・脱力状態になる。
てんかんと言えば、叫んで倒れたり、泡を吹いたりとよく聞きますが本当に人によって発作は様々です。
しかし、てんかんはこんな特徴があるって分かると倒れた人がいた時に、何となくてんかんか見分けられますよね!
てんかんで倒れた人の応急処置
もし、あなたの目の前で「てんかん」かもしれない・もしくは「てんかん発作」を起こしてしまった人に遭遇したら気にかけてもらいたいことがあります。
- 倒れた時の様子を冷静に観察する
- 2次被害から守る
- 意識が戻るまで静かに寝かす
- 重積状態の場合は救急車を呼ぶ
【介助その1】倒れた時の様子を冷静に観察する
観察する目的ですが、てんかんを治療するお医者さんに発作の様子の情報がとても重要だからです。
てんかん発作で倒れると、死んじゃうんじゃないか?!って位あわてる人は多いです。
私はてんかん患者なので、自分が倒れたところを見たことがないです。家族に聞くと、発作の時は体が強張っていて、歯を食いしばってるそうです…(見たくないですね!)
話は反れましたが、てんかんで倒れた人なら、この目撃情報が詳細なほど助かります。
何故なら、診察しているお医者さんの目の前で倒れることなんて稀だからです。
さらに、てんかんで初めて倒れた人(今まで健康だった)は自分が何故倒れたのか理解出来ない状態です。原因の早期発見にも役立てられます。
【介助その2】2次被害から守る
てんかんで倒れる人は、意識が突然なくなってしまいます。倒れる場所を選んだり、倒れる時に怪我をしないように手をつくことも出来ません。
てんかん発作が安全な場所であれば被害は少ないです。私の場合だと、頭を地面に勢いよくぶつけてタンコブが出来るくらいです。
駅のホームや道路の真ん中は最悪、そのまま意識が戻らない可能性があります。安全な場所に移動してもらえると、生きられるので助かります。
【介助その3】意識が戻るまで静かに寝かす
間違っても、倒れている時に頬を叩いたり、大声で呼び起こそうとしたり、何か飲まそうとしたりはしないで下さい。
あと、倒れてる時に舌を噛むから、口に割り箸やタオルを入れるというのは間違いです。
返って口の中を傷つけてしまう恐れがあるので何もしない方が良いです。
【介助その4】重積状態の場合は救急車を呼ぶ
てんかん発作が30分以上続く状態を重責状態といい、死亡の確率もあります。
「重責状態はほとんど起こらないので救急車を呼ばなくても大丈夫!」って他には書いてあります。
けど、そんな冷静な処置出来る訳ないですよね?私自身は家族にずっと介助してもらってたので、救急車を呼ぶ呼ばないの線引きが出来てました。
もし外で、見知らぬ人に「多分てんかんで倒れたと思ったから、救急車は呼ばなかったよ!」とか言われたら、救急車を呼んで欲しかったな…と思うかもしれません。
何故そう思うか?って聞かれると、2次被害で頭打ってるかもしれませんし…。あとは万が一、重責状態だったら嫌じゃないですか…。
てんかん発作の予防はできる?
お酒を飲みすぎると、てんかん発作が起こりやすくなります。1、2杯程度にしておきましょう。
絶対に倒れたくない場面では、禁酒をした方が賢明かもしれません。
また、睡眠不足はてんかんの人にとって大敵です。
睡眠不足になりながら、好きなことにのめり込んで倒れてしまったり…ストレスで眠れなくて発作が出てしまったり…。
疲労も発作のひきがねになりますし…。
あとは、発作を抑えるための薬を飲みます。飲み忘れると発作が出てしまうので…。
てんかんは誰でもなるの?
てんかんは老若男女問わず、誰でも突然なる可能性のある病気です。
小児てんかんは比較的治る病気とされています。大人から発症したてんかんは、薬でほとんど発作をコントロール出来ます。しかし、治りにくいとされています。
私は高校生で初めててんかん発作で倒れました。薬をやめようとしましたが、発作を出るのでやめられず…。
まとめ
以上が私がてんかんについて、みんなに知って欲しい知識でした。
てんかんの理解を少しでも深めていただけたなら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!