今回記事にするのは、てんかんの人は絶対これだけは知っておいた方が良い情報&お得なサービスを書いています。
どのような支援・就労制度があるのか?職場へのカミングアウトは必須か?どういった説明をすれば良いか?など………。
てんかんの仕事で悩んでいる人向けにまとめてみました!
もくじ
自身のてんかんの症状で働き方を考える
てんかんは個人によって症状が全然違います。
意識を失う大発作がある、手足などが震えるだけの部分発作がある、意識障害がある人など…本当に人それぞれです。
抗てんかん薬で発作が抑えられている人は、健康な人と変わりなく働くことが可能です。(定期的に平日に通院して薬を取りにいかないといけませんが…^^;)
発作があって思うように働けない人は、助成制度や支援サービスがあるので相談してみても良いですね!
てんかんで就けない職業
てんかんで就職できない職業は「パイロット」です。
これは航空身体検査で脳波に異常があると不適合とされています。幼児期てんかんで大人で完治した人でも対象になります。(参照:日本航空機操縦士協会)
その他は抗てんかん薬で発作のコントロールが十分に出来ていれば、どの職業も可能と言われています。
おすすめされていない仕事
オススメされていない職業は、車を運転する職業、高所で作業する仕事(とび職・建設業)と言われています。
もし発作がコントロール出来てなければ、2次被害の事も考え安全上避けた方が無難と言えるでしょう。
取得できない職業資格は?
少し前は、美容師・医師・拳銃を扱う資格は取得できませんでした。今は制度が変わりどの資格も取れるようになりました。
拳銃を扱う資格はたとえば、警官・自衛官があり資格欠格条項(仕事が絶対にできない)にてんかんは含まれていません。
しかし資格取得時に申告するとまだ難しい面があるかもしれません…。運転免許を持っていなくても配置部署を考慮してくれると思いますので働くのには問題ないでしょう。
障害者差別禁止法【欠格条項】について
障がい者という認識で、未だに仕事に制限があります。「障がい者」で差別しそれを理由に欠格事項を作ること自体が差別というものです。
(参考:欠格事由に関して)
てんかんの国の支援制度
てんかんは医学上は「脳の疾患」とされていますが、国の制度の障がいの種別は「精神障害」に分類されています。
区役所
区役所では、障がい者年金・手帳、自立支援医療の手続き・更新を行っています。
障がい者の相談窓口を設けている区役所もあり、民間の協力者が相談員として活動しています。
障がい者手帳・年金
てんかんは症状によって障がい者手帳・年金を取得できます。
- 公共料金の割引・減免
- 交通機関・NHK放送・携帯電話の割引
- 自動車税の減免
- 福祉手当
- 障がい者枠の就職・支援サービスを受けられる…など
自立支援医療(精神通院医療)
自立支援医療は、てんかんの通院・薬に対しての自己負担を軽減する公費負担医療です。
てんかんの症状が安定していても、継続的に薬を飲まなければならない人も対象になります。(私も自立支援医療を受けています)
一般人の公的医療保険であれば、3割の医療費を1割に軽減できます。上限額は、世帯の所得で違います。
公共職業安定所(ハローワーク)
一般の求職者・障害者の職業相談、紹介、採用後の指導、求人受理を行っています。
企業の就労支援制度
国が運営しているハローワークとは違い、無料で就労支援を行っている企業もあります。
ハローワークよりも企業の就労サービスを受けた方が、求人の種類やサービスの質が良いので自分は以下の方をオススメします。
就職Shop
就職Shopは、それぞれに事情を抱えた人が面談で密に相談できます。就職Shopがすごいのは、事前の面接対策・服装指導・日程調整・合否連絡を全て無料でしてくれるところです。
そのほとんどは社会人としての経験がない人で、キャリアコーディネーターはやり取りに多数の実績があります。(2017年4月現在、利用者数9.3万人突破)
主に相談している層は、フリーター、ニート、中退、既卒、高卒、第二新卒、社会人経験なしの人々です。
面談場所は、とうきょう店(銀座駅C2出口 徒歩4分)・しんじゅく店(新宿駅西口 徒歩2分)・にしとうきょう店(立川駅北口 徒歩6分)・ヨコハマ店(横浜駅西口 徒歩5分)・ちば店(千葉駅東口 徒歩4分)・さいたま店(大宮駅西口 徒歩5分)・おおさか店(大阪駅 徒歩4分)・こうべ店(三ノ宮駅 徒歩5分)・きょうと店(烏丸駅 徒歩1分)と駅近です。
「アルバイトに行く前に」「会社の帰り…」「面接終了後の不安なときに相談」「最終面接の朝に練習してから行く」そんな使い方でも歓迎です。
バイトでお金を稼ぐ
「病状が不安定で働き方をセーブしたい…」
「短期間で働きたい…」
「すぐにお金が欲しい…」などなど。
そんな時は大手バイト求人サイトで自分が出来そうな求人募集に応募してみるのも良いでしょう。
マッハバイト
マッハバイト(元ジョブセンス)は全国の多種多様な職種を求人募集しています。
条件も【日雇い】【週雇い】【シフト自由】など、選択できるので気軽に働くことができます。
実はマッハバイトは、『バイトが決まれば全員もらえるお祝い金』があります。
障がい者の求人紹介をサポートする企業も…
ラルゴ高田馬場
ラルゴ高田馬場は、障がい者手帳を持っている人を対象として、就職先の紹介をサポートしている企業です。
入社後でもフォローし続けてくれ、就職する身としてはとても心強いです。
てんかんで中には、障がい者手帳をお持ちの方もいますよね。
このサポートは障がいの種別は関係なく、その人の特性に合ったお仕事を紹介してくれるので心配しなくても大丈夫です。
ただ、気を付けて欲しいのが「障がい者手帳を既にお持ちの方、かつ東京にて対面面談できる方」のみサービス対象です。
アットジーピー【atGP】
えええ!東京まで行けない~なんて人は、同じような障がい者求人紹介のアットジーピー【atGP】という会社があります。
アットジーピーは、「関東・関西・名古屋エリア在住の障がい者手帳をお持ちで、就職・転職をお考えの方」がサービス対象です。
関西・名古屋に近い人はこっちにした方が良いですね(;^_^A
一般には公開できない求人もあり、無料面談で教えてくれます。
てんかんを職場にカミングアウトする
現代でもてんかんは差別があり、打ち明けたら突然解雇になる・不採用になる・白い目で見られるなど…今でも普通にあります。
てんかんを職場に言うのは勇気がいりますよね。
昔ほどではないですが、てんかんについて理解のある会社は増えています。
就職・転職活動をしてみて、面接の話の流れから病気のことを話をしてみても良いでしょう。
また、てんかんでかかっている主治医に相談して診断書を書いてもらい就職先の会社に合わせて提出する方法もあります。
産業保健活動総合支援センターで専門的な相談
全国にある産業保健活動総合支援センターでは、病気のある労働者に対して専門のスタッフが、就業に関する様々な相談を受け付けています。
(場所:産業保健総合支援センター・全国47ヶ所)
まとめ
病気があっても色々な種類の支援制度があり無料で受けられますね。
持病のことで差別がある場面も多いと思います…。
しかし、そこで気持ちが折れないためには自分が本当にやりたい分野を見つけ出すのが大事だと思うんです。
もし職業選択など迷っているのであれば、企業の就労支援制度(就職Shop)に相談してみるのもありです。
私も企業の就労支援制度を利用して、自分のやりたいことを整理できました。結果、収入が前職より高い働きやすい職場に就職できた過去を持っています。
その中で、てんかん持ちで働いている人にも数人会ったことがあり、それぞれ自分の働きやすい会社で気持ちよく働いています。
自分の体調と相談しながら、諦めずにやりがいのある仕事を見つけてみませんか?